2019.6.4

【2019年6月号(抜粋)】第1回公開模試父母学校では都立白鷗善本校長先生にご講演頂きました

5月12日(日)に開催された第1回公開模試の父母学校では、東京都立白鷗高等学校附属中学校(以下白鷗中)の善本久子校長先生をお招きし、学校の特長などについてご講演をいただきました。

白鷗中の教育理念は「開拓精神」、この精神に基づいて、善本校長先生からは常にパイオニアとして東京都の教育をけん引してきた自負がほの見えました。どのような観点で学校を選ぶべきかは、保護者の皆様にはいつの世も悩みの種であろうかと思います。ご存知の通り教育改革が進む現在、将来求められるものを予見して変化を選択できる学校かどうかということも、見るべきところではないかという先生のお話からご講演は始まりました。

グローバル人材育成に向けた教育は、今まさに問われている課題です。白鷗中では「自己のアイデンティティを有し、個々の能力を最大限に発揮して課題解決を図るとともに、多様性(ダイバーシティ)の尊重を基盤に、国際的な競争と協働の両方ができる人材」を育てることを目指しています。日本の伝統・文化を学ぶということが白鷗中の特徴としてよくイメージされますが、その根根本にあるのは、やはり世界で活躍できる人材としての在り方を考えてのものです。白鷗中が今年度新たに指定されたWWL(ワールド・ワイド・ラーニング)に関する事業では、世界の学校との連携なども示されました。単なる逐語訳で終わらない、英語で話す・書く能力の育成に始まり、英語で他教科を学習するクリル授業の実施、ヨーロッパの副言語主義の流れを踏まえての中2からの第二外国語の導入など様々な指導も進められています。さらに海外からのホームステイ受け入れ、大学でのプレゼンテーションなども含む海外修学旅行や、オーストラリアへの短期海外研修では西欧で進むSTEM教育(理数教育)に触れるなど、単なる言語の習得では終わらない取り組みをご紹介いただきました。毎年ご講演をいただく度に、新たな取り組みを次々に打ち出していく白鷗中はまさに変化を選択できる学校であるということでしょう。

ところで、前回から白鷗中でも適性検査Ⅲが導入されましたが、こちらは先にも上がりました理数教育重視の観点から、適性検査Ⅱの共通問題だけでは十分にはかれなかった能力を問うことを目的としてのものです。また、すべての検査問題に共通することとして、学院でも常々お伝えしておりますが、適性検査問題ではまず問いに正対すること、相手が何を答えさせようとしているのかを考えることが必要という点を強調されていました。そのためには、日常の中の様々なできごとに疑問を持ち、いつも自分の頭で考える習慣を持つことが大切であることは重ねてお伝えいただいた点です。

さて、今回の父母学校では白鷗中1校のみということで、学校教育全体にまで及ぶ様々なお話を伺うことができましたが、それだけに質問も活発に飛び交いました。今回のご講演でご関心を持たれた向きも多いかと思います。1学期も半ばを過ぎ、入試の天王山となる夏を前にして、白鷗中のみならずお子様とご一緒に様々な学校を訪問されてはいかがでしょうか。工夫された授業の様子、そして先輩となる生徒たちの姿を見て、子ども達と一緒に改めて将来について考える機会をもっていただければと思います。

執筆者:亀戸教室 谷本 悦子

6/30(日)開催の第2回公開模試父母学校は、両国高等学校附属中学校・鯨岡校長先生をお招きして、学校・生徒紹介等ご講演頂きます。ご興味のある方は下記お申し込みフォームよりお申し込みください。※座席は先着順となりますのでお早めにお申し込みください。なお、父母学校のみのお申し込みは出来ませんのでご了承ください。

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