2019.12.31

【2019年12月号巻頭(抜粋)】再確認しよう!入試を成功に導くのは『日本語能力』だ!!

辞書などには、「その国で使用される優勢な言語を国語と呼ぶと呼ぶ」というような意味の説明がありますが、それが適切な表現であるかどうかは、一概にいえません。

ちなみに、日本で国語という言葉が使われ始めたのは明治時代以降のようです。しかし、世界的視野で見れば、国語(National Language)という呼び方は少ないようです。というのも、さまざまな民族が混在する国では、ある一つの言語を国語と位置付けてしまうと、言語帝国主義になってしまうという考えがあるからです。そなんわけで、イギリスやアメリカのような英語圏国家では、英語をNational Language(国語)とは呼ばずEnglishというのが普通です。将来、社会のリーダーとして活躍するつもりの受験生の皆さんは、こうした世界の常識も念頭に置いてください。

さて、学院の受験生は現在、さまざまな学科の学習に余念のないところでしょうが、学習の中で一番大切なのは日本語学習(話す・聞く・読む・書くの訓練)です。最近、「これからの社会では、日本語の能力よりも英語の能力が大切だ」などと考える人々もいるようですが、日本人に生まれた自覚をしっかりもって社会参加するには、なによりも、日本語学習が大切であり、学生にとっての受験は、日本語能力を高めるためのまたとない機会です。

その理由は簡単で、鍛錬された日本語能力で入試問題の解答を記述し、その記述が素晴らしい日本語表現能力に裏付けされていれば、志望校合格は間違いないからです。

しかし、充実した日本語能力の獲得には不断の努力が必要であり、日本語で話す力、聞く力、読む力、書く力の総合能力(考える力)に磨きをかけなければなりません。

他方、英語の試験に臨むにしても、日本語の充実した素養がなければ、英語学習への取り組みは貧弱なものになってしまいます。日本の歴史・文化・現実社会のありようを自分なりにしっかりとらえる学習が“英語を学ぶことの今日的意義”を明確に教えてくれます。中学生以上の皆さんならば時々、日本を紹介した簡単な英文ガイドなどを読んでごらんなさい。自分の知らない日本の事柄が“英語で”いろいろと書かれていることに驚きますよ。つまり、英語を学ぶことは、日本を学ぶことにも直結するのです。

早友学院父母学校で講演する宝仙理数インター富士晴英校長先生

父母学校で中高一貫校受験の意義について講演する宝仙理数インターの富士晴英校長先生

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