2021.4.6

【2021年4月号巻頭（抜粋）】高校受験頑張りました

麗春の候となりました。花見・宴会等、いつもなら華やかな時期となる予定でしたね。でもこの１年は国全体がCOVID-19の影響で慎ましくも未来を信じ自粛してまいりました。その中において受験生たちは頑張ってまいりました。昨年の前半は学校もなく、早友学院でも動画配信と不便の中、我慢して勉強にまい進したのです。そして先月、早友学院の中学3年生の諸君は合格の栄冠を勝ち取りました。都立第一志望合格を八割以上達成し、そして生徒全員が新しい学び舎へと旅立っていきました。また、大学受験者も複数第一志望に合格を果たし、本当にうれしい限りです。

先月号の「あうとのみあ」でも少しお知らせしましたが、今回は高校受験についてお話しいたします。都立入試ですが、一般入試が2021年2月21日より実施され、3月2日に合格発表が行われました。全日制普通科は、募集人数2万3,338人に対し、受験者数は3万1,368人で、受験倍率は1.34倍（前年度1.38倍）となりました。今回は不受験者数が1,869人で、最終応募人数3万3,237人のうち5.6%が欠席しました。

不受験者数について、例えば日比谷高校では、募集人員（推薦を除く）254人（男子132人、女子122人）に対し、最終応募人数535人のうち417人が受験し、不受験者数は118人、受験倍率は1.64倍（男子1.63倍、女子1.66倍）となります。＊応募倍率においては、出願者数535人（男子297人、女子238人）で倍率は2.11倍（男子2.25倍、女子1.95倍）ということになります。

このように応募倍率は2倍を超えますが、実質倍率は減ります。これは、都立入試に先立ち1月から実施される千葉や埼玉、神奈川の私立高校や2月10日から実施される都内の私立高校や国立の付属校などを第一志望として合格した等の理由により、受験をしない生徒がいるからです。

また、先月号でもお知らせした通り、都立入試は一般入試以外に推薦入試が行われます。これは一般入試以上に倍率が高く、青山高校などは10倍の倍率になりました。

高校受験では受け方が大切になってきます。一般的な受け方としては、学校の先生が生徒がもし都立高校が不合格だった場合のために、内申書を中心に同等の私立高校と打ち合わせをして優先して入学できるよう話し合ってくれるのです。つまり、都立高校と私立高校を一校ずつ受験するのです。

しかし、一月中旬から始まる他県の私立高校を受験し、合格を確保して本番に向かいたいという生徒もいます。併願入試といって都立の発表まで入学金等の支払いを待ってくれる学校もあるのです。これは難しい入試ですがチャレンジする生徒も多いです。このように、千葉私立の後期入試や都内の私立入試を受け、そして結果を待って都立の受験校を決めることができるのです。つまり、何度かチャレンジして、そこから都立高校を選ぶことができるのです。

高校受験は子ども達が全力を出せる環境を整えていくかということも大切です。受け方はとても大事になってきます。詳しい受験情報については学院からも保護者・生徒の皆さんに提供いたします。

話は変わりますが、東京オリンピック・パラリンピックのための聖火リレーがスタートしています。その是非は様々で、リレーによる密対策は大変でしょうが、報道で目的を持った一般のリレーの方の姿を見るとなぜかワクワク感もするのは不思議です。春の到来と相まっているからかもしれません。また、早友学院から巣立つ生徒達の明るい笑顔とその未来と希望が華やかであってほしいという願いと祈りが気持ちの上でオーバーラップするからかもしれません。

例年、桜を見るのは通りすがりと決まっていましたが、なぜか今年は立ち止まって見てしまうことが多くなりました。散るからこそ、その時の姿を目に焼き付きたいと思うのでしょうか。今、世界はパンデミック。一年以上前の世界に戻すのは何年もかかるでしょう。もしかしたら完全には戻せないのかもしれません。でも、その上できっと人間はもっと素晴らしい時代を作っていくのかもしれませんね。そう思うと例年以上に未来を担う子ども達の顔が頼もしく見えます。そして今回のような経験はきっと子ども達の成長に役に立つはずです。

先が見えない中、我々は感染防止対策を徹底し、子ども達もマスク着用、アルコールスピ消毒の徹底、大きい声を出さない等、対応してまいりました。変異株の新種も勢い付いてきたようにも報道されています。今後も早友学院は感染防止の徹底をし、お子様方の指導を行いたいと思います。お子様の活躍をご期待ください。