2018.12.31

【2019年1月号(抜粋)】今年も皆様にとって健康で幸多い年であることをお祈りいたします

あけましておめでとうございます。
今年も皆様にとって健康で幸多い年であることをお祈りいたします。

早友学院学院長 高久富司夫

今年はいよいよ新しい元号を迎える年となりました。平成の時代も早30年を過ぎ、昭和がどんどん遠くになってしまったと思うこの頃です。このように申しますと、やはり「降る雪や明治は遠きになりにけり」(中村草田男)を思い出します。

明治31年生まれの草田男は、昭和6年に母校の青南尋常小学校(現在の港区立青南小学校)を訪れました。小学校時代は明治の時代でした。そして、20年余りの間に「明治」「大正」、そして「昭和」の時代を迎えています。この日、東京では珍しく雪を降っており、雪で覆われた校舎の風景を見て時の錯覚を覚えたのかもしれません。走馬灯の如く様々なことが思い出され、草田男はますます明治が遠い昔になったのだなと、感慨深くなったのではないでしょうか。

草田男の時代、大正時代は15年でしたが、平成は30年です。平成の時代はいろいろありました。バブルの終焉とともに平成がスタートし、日本経済の忍耐の時代となりました。また「東日本大震災」をはじめ、多くの災害が日本全土を襲いました。また、平成最後の昨年には地震、台風、豪雨、猛暑などなど、予想を超える自然災害を経験いたしました。今もまだその傷跡は残り、被災地では亡くなられた方、避難している方、多くの方が苦しい思いをされています。昨年、12月12日に発表された<2018年の「今年の漢字」>でも「災」の字が選ばれました。その意味とするものとして「自然災害」のみならず、仮想通貨の流失、スポーツ界でのパラハラ問題、財務省決裁文書改ざん、大学不正入試問題などの事件が発覚し、多くの人がこれらの出来事を「人災」や「災い」と捉えたということです。ですので、本当に今年こそはというよりも新しい時代にはという気持ちで祈るばかりです。

さて、自然の猛威をなくすことはできませんが、「人災」をなくすことは可能です。「人災」の場合、その原因は、その処々においてリーダー達の人間としての資質となります。「自分の利益のために」「黙っていれば」「見つからなければ」という心根がそうさせたのかもしれません。彼らもその初めは志を高く持って勉学に励み、そして理想の実現に邁進していたのでしょう。しかし、勉学と同時に人間としての「おもいやり」や「やさしさ」、「恥じない心」を養っていたならば全うしていたのだろうと思います。

早友学院の指導理念「リーダーの育成」を目的としています。それは受験をも含み、目標に対し素直な姿勢で臨み、相手の立場をよく理解してともに困難に立ち向かえる忍耐を養い、決断・実行する勇気も養うことなのです。そのため、子ども達には人間力を強化し、どんな壁にもあきらめずに乗り越えていく力を育成したいと思っています。
今年も早友学院スタッフ一同、子ども達に範を示せるよう共に学んでいきたいと思います。また、保護者の皆様におかれましても、新しい一年が健康でより発展した一年となるよう祈念したいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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